「SHIBUYA 異色ラボ」を 実施しました。
モデルとして活躍している「くみっきー」こと舟山久美子さんと、これからの渋谷について対談形式でセッションしました。
こんにちは。We Think (SHIBUYA).の佐藤でございます。
先月、中村たけしさんとともにヴィズミックさんを訪れ、「くみっきー」こと舟山久美子さんと才津社長を交え、これからの渋谷について語っていただいた対談内容の詳細をアップさせていただきます。
これからの渋谷を想像する本当に楽しみな対談となりました!!
〜〜〜こちらが対談の全内容です〜〜〜
村上
初めまして、『We Think (SHIBUYA).』の村上と申します。
立ち上げたばかりの『We Think (SHIBUYA).』は、渋谷というひとつのエリアでこれまで交わることのなかった方々が出会うことで、新しい渋谷のあり方を探ることを目的としています。
記念すべき第一回目は、WeWork@アイスバーグさんをお借りして、ミートアップイベントをライブ形式で行いました。
そのなかで出会ったユニコーン企業の日本人トップである中村豪志さんとファッション、そして渋谷トレンド『ギャル・カルチャー』をつくり上げた「くみっきー」こと舟山久美子さんの育ての親方であるヴィズミックの才津さんとの話が多岐に渡ったので、そこに舟山さんを交え、渋谷について話していただこうと思い、対談を企画させていただきました。
それでは、中村さん、才津さん、先日に引き続き、よろしくお願い致します。
中村
先日のお茶飲み話のような立ち話が、企画化されるとは(笑)
舟山
先日は、どのような話しをされたのですか?
才津
これから先、渋谷がどうなる、どうあるべきなのかというような話を、多くの皆さんがしていたし、これまで渋谷を見てきたなかで、こうだったから、こうしていかなきゃいけないよね、という話をしていてね。
中村
そうですよね。何か面白いことになりそうだなってなりましたよね。それに、村上さんがくみっきーに会いたいってね(笑)
舟山
よろしくお願いします(笑)。で、どうですか渋谷は?
才津
くみっきーが回す感じね。
〜〜みんな、爆笑〜〜
才津
先日の会話のなかで、渋谷には人が集まるという話もあって、たとえば、ハロウィンとか、サッカーW杯とか。
具体的に言うと、魅力ある街だから人が集まるのだろうけど、何だろう…、ゴミが散らかったり、事件が起こったりと、すごく怖いとか、あぶないというようなイメージが渋谷につき始めていることに対して、皆さんが疑問を持たれていたし、これってどうにかしたほうがいいですよね、という話にもなってね。
舟山
ことあるごとにそこが注目を集めちゃっていますよね。
才津
となると、今渋谷の再開発が進んでいるし、さらに来年はオリンピックがあり、世界中の人々が日本、そして渋谷を訪れているなかで、これではまずい… 渋谷という街は良識や道徳感というか、そういう社会性的な面もしっかりしている街だということを発信していけるようになるべきでは、となりましたよね。
中村
いろんな国と地域の人が集まる渋谷だからこそ、良識や道徳感がある街、素敵な街であり続けてほしい、ということを才津さんと色々と話しているなかで、「じゃあ、何ができるのか?」ということとなりましたね。
舟山
そう言われたいし、そうあってほしいですよね。
中村
渋谷というと、まずスクランブル交差点をイメージされるでしょうし、渋谷駅の象徴ともいうべきヒカリエがあり、最近完成したストリームがありますよね。
一方で、3分も歩けば、閑静な住宅街があり、それこそ50年、60年住んでいますという方々もいたり、富ヶ谷や笹塚、幡ヶ谷などには商店街などもあったりします。
でも渋谷と言われると、世間の人は、みんなスクランブル交差点やセンター街といった駅周辺だけをきっとイメージされますよね。
舟山
そういうイメージになりますよね。
中村
でも、ここに住んでいる人からすると、それは必ずしも喜ばしいことではなく…
たとえばですが、ハロウィンのように、外から渋谷に来る人のためというか…
舟山
なんか発散場じゃないですけど、そういうような場所になっていますよね。
才津・中村
そうそう。
中村
そうなっているのが現状かなと。それって、やっぱり道徳的というか社会的な観点で物事を考えると、あんまり好ましい話でないことだと、と思います。
先日も話題に出たのですが、中高生が「渋谷に行ってくる」と親に言ったら、お父さんもお母さんも「あぶない街に行くの?」となってしまうのではないか?とかね。
舟山
それこそ、似たようなことを私は親にずっと言われていました。『ギャルズ』っていうマンガを読んでいて、そこでギャルたちは渋谷に行くっていうことに、憧れを持っていました。しかし、地元が池袋に近かったせいもあってか、池袋に行くのは咎めない親が「渋谷は絶対に行っちゃダメ」と。
でも、どうしても買いたい洋服あって、親には内緒で渋谷に行ったりしていましたけど(笑)
そういう自分の経験なども考えると、しっかりとダメなことはダメと、自分がわかっていれば、何の問題も、あぶない街でもないと思います。けれども、そう感じさせてしまうようなニュースが多いのかな… 私もそうやって言われていたので、親が子供も思い、「ダメ」という気持ちも理解できますよね。
中村
実際とは異なっていても、何となく【渋谷=あぶない街】と感覚的に思われてしまう渋谷のイメージは変えたほうがいいですよね。
舟山
お二人の息子さんや娘さんが、「渋谷に行ってくる」って言ったらどうします?
才津
「気をつけてね」ってなる。
舟山
なるほど。「気をつけてね」って言うけど、行かせます?
才津
行くのは構わないけど、「気をつけてね」ってなっちゃいますね。
舟山
なるほど。中村さんは?
中村
なんか… 誰とどこに行くのかという話にもなりますけど、やっぱり「気をつけて」にはなりますよね。
小学生のうちは、地元の公園や近所で遊んでいて欲しいですし、センター街とかは行かせたくないですよね。
才津
行かせたくないですよね。
中村
そうなりますよね。中学生でも、ちょっと…ってなりますよね。
才津
そうですよね。ちょうど高校生だから。
舟山
そうですよね!もう高校生ですよね。早い!
才津
高校1年生だから。
小中学生だったら… 小学生だったら親が一緒じゃないと行かせないですよね。
中学生でも、ちょっと考えちゃいますよね。
舟山
確かに、それは間違いないですよね。
We Think, 村上
そうなるのですね。
高校生の頃とか、憧れてというかセンター街とか歩いていましたけど(笑)。
中村
高校は地方だったので、大学で上京した僕もそんな人のひとりですよ。
舟山
私も皆さんと同じで、渋谷に集っていましたね。
きっと渋谷という街が、人を集める場所ということになりますよね。
才津
そうだよね。日本人だけじゃなく、来年にオリンピックが控えているからなのか、「クールジャパン」の効果なのか、海外の人がどんどん増えていて、渋谷の街を歩いていると外国人ばかりだな、と思いますしね。
中村
事実、渋谷を見ていると、本当にさまざまな人たちがいるので、そうだろうと思いますけど。
舟山
そうですね。海外の方が本当に増えたなって、今日も思いました。
中村
海外の方も、日本の方も、とにかく渋谷は人が集まる街。だけど、ここに住んでいる人たちが快く思っているかというと、そうではない感があって、喜んでいる人だけではない、というのが…
舟山
何か目的があって渋谷に来て、笑顔になる瞬間があったり、楽しかったりするも当然だと思いますが、渋谷に集まる人たちって、外から来た感が強いのかな?
才津
それはあると思うよ。
舟山
すれ違う人と人が交流するというか、他人ながらも会釈するとか、目があったら微笑むとか、そういう気持ちはきっと持っていると思いますが、他人感っていうか…
だからというわけではないのですが、冷たいというか、そういう印象を感じてしまいますよね。
昔の私も、そうだったのかもしれないですけど(笑)。
中村
そうでしたか?(笑)
舟山
そういう場面もあったのかなって思って(笑)。
私の常識が、ほかの方からしたら間違っていたらって、思うとですけど。
中村
確かに。たとえば、ホストファミリーとかで受け入れた人たちに対しては、非常に身内として接して、仲良く交流しますよね。
一方で、街で会った外国人に対して同じ感覚になれるのかというと、日本人って、距離を保ちたがるじゃないですか。
でも、海外旅行に行くと、舟山さんの場合は撮影なんかでも海外に行かれることもあると思いますけど、現地の方々はというと、お店で店員さんが気さくというかフレンドリーだから、
舟山
そう!そうですよね。
そこがちょっと変わるだけで、渋谷の空気感って変わりそうじゃないですか。
いろんな物を発信している街ですし、何かを求めて来ている方が多いと思うので、それを広げることができたら、自然と嫌な気持ちになる人を少なくすることができるようになる気がします。また一体感がつくられると思いますし、いい方向にしていければ、渋谷という街がもっと素敵になりますよね。
中村
ちょうど先輩が、スクランブル交差点すぐのところでうなぎ屋を営んでいるのですが、
舟山
それっと『松川』さんですか?
中村
そうそう!
舟山
私、10年前からちょこちょこ行っています!
中村
そうだったのですね。伝えときます(笑)。
その先輩曰く、うなぎ自体が高すぎて、日本の一般消費者の人たちの日常の選択肢として食べるものではなくなってきているなかで、海外からの観光客の方が、ガイドブックを見て、【日本の食文化=うなぎ】を食べたいとなるケースが非常に増えていると。
だから、英語のメニューを用意したり、片言でも英語が話せるようにしたりと。
今、舟山さんが語ってくれたように、心持ち次第というか、おもてなしをする渋谷にいる人たちの意識が変われば、プラスの効果が非常に大きいのではないでしょうか。
舟山
そうですよね。
きっとお互いに、気持ちを持つことが大切になりますよね。
たとえば、スターバックスのいつもニコニコしている店員さんたちを見ているだけで、お客さんも和やかになるでしょうし、そこからスクランブル交差点に広がり、そしてマルキュー(109)側にポジティブな何かが伝わって広がれば、嬉しいですよね。
中村
「広がり」という言葉、印象深いですね。そういうトレンドをつくれれば、ちょっとした変化を生んで、それが時間を経ることでムーブメントとなって、渋谷という街のイメージが変わっていくと素晴らしいですし、そのようなことを一緒にしていけたら、嬉しいですね。
舟山
楽しそう。会社も渋谷だし。
才津
そうね。何か一緒にできるといいよね。
くみっきーは、渋谷でスカウトされ、それ以来、渋谷のファッションリーダー的な存在として、メイクやファッションなどを発信した結果、日本中で流行るようになったのです。
そのような渋谷の素晴らしい魅力もいっぱいあるしね。
舟山
そうですよね。
才津
やはり、若者もそうですし、海外の人たちが集まってくるからこそ、情報が発信されてトレンドとなることで渋谷らしい文化が生まれているのでしょうね。
その一方で、松川さんのように地元渋谷でお店を営まれていたりする方も沢山いらっしゃる。だからこそ、渋谷の街全体のきっかけとなる何かがあると、すごくポジティブな力が生まれそうなイメージはありますよね。
舟山
そういうポジティブな渋谷であってほしいです。
みんな、渋谷というイメージが先行して、地元の方がいるということに気づかないのでしょうね。
だからと言っていいのかな? たとえば、松川さんの意見とか、みんなの意見とかをマップにして、渋谷の人たちの声というような冊子を作って駅においてほしいですね。渋谷スマイルマップみたいな。
才津
渋谷スマイルマップね。日本語版と海外版があるといいよね。
中村
海外でも日本でもきっと一緒で、「物事を形づくっているのは、すべて人だから、人の気持ちが変われば、世界も変えられる」と言いますよね。渋谷という魅力ある街にいる人たちの気持ちをスマイルマップなんかでの海外から渋谷に来た人たちに、伝えることができたらいいですよね。
そして、渋谷のいい部分をもっと知ってもらいたいですよね。
舟山
日本に来る外国人に、渋谷ってどう映っているのかなぁ?
才津
どう映っているのだろう?
舟山
実際、私たちが行ったり、来たりする渋谷っていろんな側面によって変わるでしょうし、年齢によっても渋谷に対する見え方って違いますよね。
私の場合は、最先端のものが発信されるから来る。新しいものを買ったり、トレンドを見たりする場所でした。
今も、そういう視点で渋谷から情報をいっぱい得ていますし。
中村
当時は、僕もそうだったかな。そうなりますよね。
舟山
年齢を重ね、28歳となって、トレンド、トレンドというよりは、渋谷に行けば、自分の欲しいものが揃う。だからピンポイントで来るようになっていますね。おそらく、大人のお二人であれば、渋谷に対して少し違う見方をしているのでは?
才津
大人、40代になって、渋谷のイメージね。
社会人として見ると、若手の起業家さんたちが渋谷から成長していくというイメージがありますね。
僕は、そういう目線で、今の渋谷を見ていますね。
舟山
なるほど。そうなるのですね。会社を渋谷において、
才津
そう渋谷で会社を立ち上げるベンチャー企業が多い気がしますね。
40代だからなのか、ベンチャー発祥の地っていうイメージがありますね。
そして、若者の人たちが情報発信する街でもありながらも、都市の再開発も進み、そういうことが混じり合いつつあるのかなとも思いますね。
舟山
そういう見方をすると、この街は進化していますよね。
10年前もそうだったのかな?
才津
10年前は、くみっきーが「Popteen」に出ていることだから、若い子のファッションを発信する街、トレンドを生む街という印象が強かったよね。
中村
渋谷といえば、マルキュー(109)というイメージ。
才津
ですよね。
舟山
そうですねよね。
今は、マルキューみたいに「どこ」というよりかは、渋谷の街全体がそうなっていますね。
中村さんは?
中村
そうですね。
それこそ才津さんがおっしゃったように、ベンチャー企業が集まるシェアオフィスの仕事をしていますけど、ベンチャー企業だけでなく、若手のベンチャー企業とつながりたい大企業も世界的な企業も集まってきている、と思います。
何かを生み出せる街。特に、ここ数年の渋谷はそういう傾向が強いかなと思いますね。
だからこそ、渋谷モデルみたいなものができるとすぐ発信されるのだと思います。
一昔は、それこそファッション。
渋谷からトレンドができて、日本中に、そして世界に発信されていった。
そういう街だからこそ、20代や30代とは違う、我々のような40代だからできるファッションとは違う渋谷モデルを日本中に、世界に発信できればいいですよね。渋谷には何かがある。だからこそ、世界の人たちも渋谷を訪れているのではないでしょうか。
舟山
そうなるのですね。
視点や文化が違っても、人と人をつなげることのできる渋谷って素敵ですね。
才津
人が集まって、何かが生まれる。
その感覚を、社会性があるものにできたら、
舟山
そういうことができたら素敵ですよね。
中村
そうですよね。
今、世界的にも利益を追求する企業活動だけじゃなく、社会性とか地域貢献といった観点を持ちながら活動していくということが、トレンドとなってきているのも事実かと。
舟山
それを本当に思ってやっているのか?それを目標にしてやっているのかでは、全然違うじゃないですか。
中村
確かに、そうですね。これ目指してやっています。
だから今この仕事をみんなでやっています、というのが本来の姿であって、そういう会社が集まっている渋谷って、新しい渋谷になるのではないかなと思っています。
舟山
私が出会った渋谷で働いている方々って、非常に情熱的な人が多い気がします。
気持ちで、心でしっかりと何か思いを伝えれば、届くような人たちが働いている街っていうイメージはあります。
才津
若者も、起業家もそういう熱い人が渋谷って多い、僕たちの周りの人たちに共通していることでしょうね。
先日もそんな話で盛り上がりましたよね。
中村
おっしゃる通り、ここで何かを発したら、ここで熱く訴えたら、届くと思う人が集まっているのが渋谷だと思いますね。
才津
それを集約して、何かひとつのエネルギーにできたら、社会的な何かになる貢献に、
舟山
したい!何かしたい! みんなで何かしましょうよ!
中村
オリンピックあるじゃないですか。
それまでに、「渋谷の魅力はこれです」と言える何かがあって、訪れる人が「これが渋谷だ」と言えるような何かがあると、非常にわかりやすい。
舟山
わかりやすい!たとえば、ハチ公キーホルダーみたいな(笑)。
中村
わかりやすいですよね。また、わかりやすい「おもてなし」みたいなね。
でも、おもてなしは、それをする人の内面的なものに依存しているから、目に見える部分だけでおもてなしをしても、実は意味のないものになってしまう可能性もありますよね。
才津
その可能性はありますね。そうならないように、ここ渋谷に集まる多くの若者や外国人、そして住んでいる人たちもいるのだから、それを何かしっかりとした形にして、社会性を持って発信していけると素晴らしいのでは、
舟山
素敵。そうであってほしい。
中村
会釈だけでも、そこには何らかの意思というか、あるじゃないですか。
何を考えていても、「おはようございます」は「おはようございます」で返事しようよ、とかね。
舟山
ありますよね。当たり前だと思っていますけど、
中村
だけど、その当たり前が、人によっては当たり前ではないことが、この世の中には結構あるので、挨拶から始めようもいいですよね。
舟山
目を合わせて、「おはようございます」と言ってもらったり、返事をしてもらったりしたら、きっといい1日になりますよね。
中村
そういうことができる街・渋谷。
才津
自然とね。
舟山
ねー。そうあってほしい。
そうなってくれれば、親御さんも子供達に「渋谷に行ってきていいよ」って言えますし、むしろマナーが良くなって帰ってくる。
渋谷に行ったら、笑顔になって、明るくなって帰ってもらえればいいですよね。
中村
マナーとかを発信できらいいですよね。
舟山
私たちの世代も含めてですけど、しっかりと挨拶できる人がすごく少ないと思います。
目を見て、ちゃんと挨拶… もっと言えば、目を見てしっかりと人に気持ちを伝えられる挨拶。
言っただけでは、挨拶した気になっているだけで、してないのと同じだと思うので、そういう思い、気持ちのある挨拶のある街って素敵ですよね。
一瞬、相手に向き合って挨拶をする。
中村
「スマイル0円」じゃないけどね(笑)。
舟山
ですねッ(笑)。
今マクドナルドを利用している若い人たちって「スマイル0円」ってみんな知っているのかな?
中村
どうですしょうね。時代とともに、便利になるって素晴らしいことだけどね。
だからこそじゃないけど、今舟山さんが話してくれたようなことが、おろそかになってしまうのでしょうね。
舟山
歩きスマホもそうですし、ひとつの瞬間瞬間はきちんとスマホを置いて、人の顔を見るって大切だなぁ、と思います。
中村
だからこそ、日本に来る外国人が、浅草行きます、どこどこに行きます。でも、渋谷に来たらみんな笑顔で挨拶しているってなれば、非常に渋谷の魅力も高まるし、
舟山
何かすごく渋谷っぽい。
才津
スマイルプロジェクト
舟山
渋谷のいろんなお店の方に集まっていただき、スマイルの練習をしていただいたり(笑)
才津
それがトレンドになってくれるといいですよね。みんながやりやすくなるしね。
中村
それこそ、ハチ公キーホルダーじゃないですけど、笑ったハチ公があったりとかね。
舟山
笑顔のハチ公かわいい!笑っているハチ公っていいですね。
中村
そのトレンドを伝播させるための笑顔があって、渋谷に来てくれた人が発信者となって、それを広めていく。
そして、人と人が繋がっていく。そこに、社会性というか道徳的というか、そういう意味を込められるといいですよね。
才津
さっきの海外の話じゃないですけど、向こうに行くと、みんな気軽に助けてくれますよね。
中村
本当にそうだと思います。すぐに、「Can I help you?」って、声をかけてくれますよね。そのようなことができれば。
海外からの観光客が増えたけど、気持ちがあっても、多くの方は英語が得意ではないだろうし、シャイな日本人でもできるスマイルプロジェクトが渋谷から発信できると、渋谷という魅力が一段と増しますよね。
だから、渋谷に来てくれた人に対して渋谷らしい、そういう「おもてなし」があったらいいのですね。
舟山
もともとファッションもそうなのかな。
見た目から心を変えるじゃないですけど、嫌だなって思っている自分を変えるために、私はギャルを選んだのだと思います。
だからこそ、笑顔とか、ちょっとしたことがきっかけで心がみんな変わっていく、と思うので。
中村
いいですね。見た目から心を変える。
才津
スマイルから心を変える。
舟山
素敵!いいですね。心を変える街づくり。
才津
外国人だけじゃないですよね。
これは日本人にも言えますよね。僕大阪出身ですけど、上京した頃、しゃべりづらかったですよ。
大坂訛りで、「どこ行ったらええの?」的な口調になってしまうので、それが恥ずかしくてというか、話しかけるのも、ちょっと億劫だったこともありましたね。
舟山
そうだったんですか?!
みんな冷たいというよりも、孤立しているのかな?
中村
とか、香川県の友達が来たとの話ですが、香川訛りが恥ずかしくて、行きたいところはいっぱいあったけど、渋谷に来ました。渋谷駅、109に行って、スクランブル交差点のスターバックスと居酒屋で完結…となってしまったのです。
だから、何かアイコンになるような、お互いのコミュニケーションのね。そのようなものがあったらいいですよね。
舟山
そうですよね。
渋谷に来る人を渋谷に詳しい人、住んでいる人がサポートしてあげるための何かがあったら、みんながハッピーになる、きっかけにもなりそうですよね。
才津
人もそうだろうし、お店やさまざまなところでも活用していただいて、笑顔の街にできますよね。
中村
笑顔ならば、誰にでもできるアプローチですよね。
それと、警察の方から聞いたことがあるのですが、地域・街の人がお互いに声をかけて話すようになると、コミュニティができ、治安も良くなると。
舟山
そういう効果もあるのですね。
中村
つまり、コミュニティができて話しかけることが普通になると、話しかけてほしくない人間たちは、いづらくなるから自動的にそこからいなくなるようです。
そういえば、昔いっぱいいましたよね。
センター街の路地に入ると、怪しい人がいっぱい立っていましたよね。
才津
怪しい外国人いっぱいいましたよね。
舟山
そうだったんですね。それは怖い…
中村
今はもういないですよね(笑)。
とはいえ、まだ怖いとかあぶない渋谷というイメージが拭えていないところもあるので、コミュニティができ、助け合うようになれば、
舟山
そうですよね。
この場所が渋谷じゃなかったら、また違うのかもしれないですけど、孤立しているという印象が強いですよね。人と人が助け合うようになれば、もっと素敵な渋谷になりますよね。
才津
人の顔が見えてないというか、すれ違う人と人が認識し合ってないから、孤立とも言えるし、自分本位とも言えるようになってしまっていますよね。
中村
だから、瞬間でも「笑顔」というコミュニケーションができるようになればいいですよね。
そうすると、先ほどの才津さんの話にもあったように物事は非常にポジティブな方向に進んでいくと思いますよね。
舟山
悪口を言うこともなくなり、人を蹴落とすこともなくなり、本当ですね。みんなで手を取り合うような渋谷になってほしい。
中村
そういう渋谷にしていきましょう。
渋谷に来た人たちが、渋谷の文化を持ち帰りたいと思っているのでもあるならば、国内外関係なく、大人と言っていいかわからないですが、40代の私たちにできることをしていきたいですよね。
舟山
特に渋谷は人が多かったり、歩きづらかったりするので、助けてくれる人が駅にいたりとか、これってちょっとした意識だけで変えられますよね。
できることをやればきっと、
中村
自分の常識は訪れた場所の常識ではないということも考えたうえで、トレンドや情報、文化を発信するという渋谷のポジティブなイメージに合ったクールな提案をしていきたいですね。
それが、道徳や社会性といった観点からも正しいものであれば、渋谷の「おもてなし」をただ発信するだけではなく、社会的にも渋谷は素晴らしい街というイメージにつながっていくのでは、
舟山
そうですよね。この話とリンクしていると思うのですが、つい先日、ネット動画で渋谷での街頭インタビューで、他府県から来た多くの方々がいろんな意見を言っているのを観ました。
ルールというと厳しいのかな。でも、ルールがないというか、そういうものがないと「渋谷に来たぞー!」って、開放的になりすぎているのかなと思いました。
たとえば、ハロウィンもそうですけど、ルールというかそういう決まりごとみたいなものを渋谷に合った形、伝わる形で広げていきたいですよね。
中村
その話を借りると、海外の方に「日本では家に上がるときに靴を脱ぐのが文化ですよ」と伝えると、「クールだ!」と受けとめてくれると思いますよね。
だから、渋谷という発信力のある街の内側から、日本というか、渋谷というか、何か文化的な側面も発信していきたいですね。
舟山
そうなって、みんなの意識が変わるといいなと思いました。
というのも、つい先日、千葉の公園でお花見したとき、屋台もたくさんあって、すごくお花見をしているという雰囲気を満喫しました。でも、その公園のどこにもゴミ箱がない、どこにも。
ゴミ箱がない。清掃をしている方も処分してくれないし、そこまで徹底していると、意識を変えるしかなくなりますよね。自然と自分で持ち帰るしかなくなる。
そうすると、無駄なものもなくなるというか、買わなくなるというか。
そう思いながら、お花見を楽しみました。
中村
そのように意識を変えられる方は素晴らしいですけど、それをきちんと伝えることも大切になりますよね。
少し突っ込んだ話ですが、伝えないとそれを守ってくれない人に、どう伝えていくかということも大切になってきますよね。
才津
確かに。渋谷らしさ。
渋谷って、こういう街だよってわかり易く伝えるもの大切ですね。
中村
もちろん性善説が大前提ですけど、伝えないと物事が伝わらない場合も考えて「渋谷とは」を発信することも重要なエッセンスのひとつだと思います。
才津
発信するときの「ワード」がキーになりますよね。
渋谷の若者文化から生まれた言葉って、やはり多いので、ネガティブな言葉もあるのですが、ポジティブな言葉も結構あるので、社会性のある「渋谷」という文化を若者から発信すると伝わり易くなるでしょうね。
中村
確かに、渋谷という街のイメージとして、若者から発信されるとインパクトもありますよね。
舟山
若い子が笑顔になって、素敵な渋谷をいっぱい発信してくれたら、みんながハッピーになりそうですね。
才津
くみっきー、それが渋谷らしさかな。
中村
本当に、渋谷は魅力あふれる街。だからこそ、みんなで新しいと言うのが正しいかわからないですけど、これからの渋谷を発信するってきっと楽しいですよね。
舟山
楽しそうだし、新たな何かが生まれそうで、ワクワクしますね。
We Think, 村上
今日は、ありがとうございました。改めて最後に、お一人ずつ、渋谷の魅力と、これからどういう渋谷になってほしいかをお聞かせください。
中村
何かが変わるのは、人の心持ち次第だと思っているので、人と人、また個性と個性がつながり、そして交わることでポジティブなモノが生まれる街が渋谷の魅力となってほしいですね。
才津
渋谷って、情報や文化が発信される街だと思います。
と同時に、常に何かが生まれる街だと言っても過言ではない、と思います。
くみっきーと約10年一緒にやってきて、日本国内もそうですし、アジアでも、渋谷が生んだブランドが人気を博している。
そういう現場を目の当たりにしてきたので、それを大切にしていきたいですね。
また、再開発が進み、さまざまな企業が渋谷に集まってきているので、僕らのような40代とかの世代と10代や20代の若者が出会えるような環境を提供し、新たな渋谷という強みを作り出しながら、何かを発信できればなと思います。
舟山
この渋谷って、本当に無限大の可能性がある街だと思います。
今日の話でもそうですし、本当に魅力ある街。
当時の私もそうだったと思いますし、最先端のモノに触れ、感度が磨かれて成長していった。
新しいモノが生まれ、それに触れて新しい自分をみつけられるというのが渋谷という文化だと思うので、いろんな人が交わることで、ポジティブなモノを発信できる街であったほしいですね。
fin,
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